市場の変化に呼応した海外事業展開を
K社長は、人口減少に伴う国内市場の縮小に危機感を覚え、これまでの海外輸出を根本から見直し、今後の海外事業展開をゼロベースで検討する必要性を痛感。プロジェクトチームを立ち上げ、O取締役を責任者にアサインします。
チームはJETRO相談会や海外展示会での情報収集を手探りで進めましたが、情報を集めるほど、答えを出せない問いが募る一方でした。
まさに必要としていた人材とめぐり会う
転機となったのが、地域金融機関に紹介されたサイエストの「グローバル顧問」サービスとの出会いです。
経営陣の右腕として、ゼロから検討を進めて計画を練り上げるプロセスをリードし、意思決定をサポートしてくれる人材を求めていたB社に、サイエストが提案した顧問は、グローバルな総合化学メーカーで健康食品素材を担当し、アジア統括マネージャーなど歴任後40代で執行役員まで務めて退職、海外向けの日本食材販売会社を起業した異色の経歴を持つ人物。経営視点を備え、機能性/健康食品市場と関連する規制を熟知し、さらに日本食材の海外展開の実務に長けたE顧問は、B社にとってまさに最適なアドバイザーでした。
深い議論を通してチームが一丸に。実効性の高い戦略を立案
戦略立案と計画策定をゴールに設定し、プロジェクトがスタート。E顧問はメンバー個々が自ら考え、チームでの議論を通して腹落ちして進めるプロセスを重視し、議論を深めるために有用な情報を多方面から収集、次々と提供します。各国の「食」のトレンドから各種規制、認証制度、市場調査の方法、競合やベンチマーク企業の動向に至るまで、E顧問がまとめた情報をもとにO取締役が中心となってチーム内で検討。隔週で議論を重ね、戦略商品の決定、輸出方法の選択、ターゲットエリア・顧客の絞り込みなどを着実に進めます。
的確に論点整理しながら議論を主導するE顧問のプロジェクトマネジメントの手腕に支えられ、チームが一丸となって1年後には実効性のある戦略と、5ヶ年の詳細な事業計画が完成しました。
新しい戦略と事業計画を手に、次なるマイルストンへ
K社長は、「海外展開に向けての基本条件は揃った。具体的なアクションに移していきたい。」と力を込めます。新たな挑戦のスタートラインに立ったB社。社内体制構築、認証の取得、ターゲット市場の詳細調査、パートナー企業選定など、E顧問とタッグを組み、次なるアクションに挑んでいます。